2009年10月5日月曜日

ツールド北海道2009

 9月11日、結局ツールTTには出た。1000mTTは折り返しがつるつるの御影石風の路面で、グリップ感ゼロ。従って落車の恐怖に勝って一線を越え、運よく落車しなかったものが勝つという社会人レースとしてはあるまじきコース設定。安全マージンを広く取る自分としては笑っちゃうくらい遅いTTだった。
 9月12日、恐怖の下りロードレース。監督がゴール地点からスタート地点まで車で送ってくれた。対向車線も路面の溝も無いものと思って走れとエースT氏のアドバイスを何度も暗誦し、レーススタート。「4列パレード!」と役員の方が叫んだので、真面目に前を抜かさないでパレード走行。いつもはスターティングフラッグを振っている方がいるのでそれを探していたらいつまでもいない。そうこうしてるうちに、先頭は遥か彼方。全力で登りを追ったが、追いつけずいきなり本レース終了。以後高速サイクリングに切り替える。頂上から下りに移ったが、ブレーキをばんばんかって、対向車線に思い切り飛び出したり、フォークブレードがぐにゃぐにゃと曲がったりと恐怖を味わう。やがてアップダウン区間に移った時、うしろから女性が長い髪をなびかせて集団の先頭を引き始めた。向かい風区間だったので20人くらいいた集団は皆、女性の後ろを走行。女性が一人で延々と引く形になった。女性は何度も後ろを振り返りながら助けを求めたが誰も先頭を代わろうとしない。「何この集団!最低!」と女性はハァーハァーしながら20人の男どもを軽蔑しながら横目でガン見。その時自分も含めて最低なのだ軽蔑に値するのだと思った。世の男の代表としていてもたってもいられなくなり、あわてて先頭を代わった。なんてこともあったなぁ。 気がついたら右折、前を見ると500toGoと書いてある。あれ?もう終わり?と思ったらゲートが見える。もうゴールかととまどったが「うりゃー!」とゴールスプリント。くねくねと蛇行しながら抜かしてゴール、いいスプリント出来たな、お疲れさんと力を抜いたら。そのゲートのちょい前にゴールがあった。なんだ!ゲートのちょい向こうかよ。そこで2人くらいに差される。TTといいRRといいどこまでもすかしてくれるツールであった。
9月13日モエレ沼クリテリウム。これもRRのいい加減なスタートで苦情が来たのか反省したのか知らないが、早い者勝ちでスタートを待っていたら、ゼッケン番号順に並べとのこと。選手はぶーぶー不満を漏らしていた。最後にここまでの総合ベストテンをひとりづつ発表。通常こういう人は前方に並ぶべきだと思うがゼッケン順なので自分の隣とか、後ろとかにいた。かわいそうだった。しかし、名前が呼ばれると自分が到達できないいところへ到達した者に対するリスペクトの気持ちから自然と湧いてきて、拍手している自分がいた。スタート!クリートがはまらない。あわわわーとしていると両サイドからざーーーっと抜かされていく。直前で靴を替えたのだ。古いSIDIに。第一コーナー直前でやっとクリートがハマる。あっという間に第3集団形成。このままずっと行くことに。向かい風区間でなぜか自分の引きが回ってくる。そのあとは例のちょい坂だ。苦しい。3周目で限界近い。8周持たないという感じだった。しかし5周を過ぎるあたりから調子が良くなってきた。どかーんと加速しても少しの間で回復する。
 最終周回でゴール前500mでロングスプリント敢行。。。10人位を抜かして第3集団のトップに立つ。のこり150mでする必要のないダンシングスプリント(カベンディッシュ妄想)、右隣に自分を差し掛けた選手の前輪が視界から後ろに消えてゆく。気持ちいい!ゴール!いろいろとすかされたが気持ちよく終わることが出来たツールだった。その後はぼけーっとしばらく過ごすことになる。

3 件のコメント:

ティカ橋 さんのコメント...

素晴らしいです!女性選手の前を引いたのは賞賛に値します!JCFに「S川さんを表彰しろ」と講義のメールを送りますね(笑)

S川 さんのコメント...

ありがとう!
じゃあこっちはティカ橋を昇格させろとSCFに講義のメールを送ります。

ティカ橋 さんのコメント...

それだけはご勘弁を!!(汗)